すだち発祥の地、鬼籠野から山の恵みをお届けします
【代表者】佐々木 昌弘
【TEL】090-3989-8707(昌弘携帯)
【MAIL】ssktknr135@e-sudachi.com
【みどり会へのお問い合わせ先】
佐々木 昌弘
〒771-3203
徳島県名西郡神山町鬼籠野字一の坂
私達みどり会は、徳島県名西郡神山町鬼籠野という緑に囲まれた地域で、主に徳島県の特産品である『すだち』という香酸柑橘を栽培している生産者グループです。
全国的な農業従事者の高齢化が進む中、若手の生産者・後継者が集まり農業に新風を吹かせようと様々な事にチャレンジすべく活動を行っています。
みどり会メンバーは皆、個性的なキャラクターで、農業の将来を明るく捉え様々な意見交換を行うなど活発に活動を行っています。たまには、先輩農業従事者の方からムダな事と言われるようなアイデアを思いついたりもしますが、彼のシアトルマリナーズのイチロー選手の言葉にもある『ムダな事を考えて、ムダな事をしないと成長しない』という言葉を胸に持ち前のポジティブシンキングで、経験を積んでいます。
これまでの農業は「きつい」「汚い」「かっこ悪い」「臭い」「稼げない」「結婚できない」の「6K」の仕事といわれてきました。そうした農業に対して、新農業3K「かっこよく」「感動があり」「稼げる」農業を目指し、キーワードとなる『消費者の声に直接触れる』をモットーに栽培・生産だけでなく自分たちの農産物を直接、消費者の方に届けることによって、消費者の方と直に接し、その農産物に対するさまざまな意見を聞きそれを次の栽培・生産に反映させるなど、古き良き伝統を継承しつつもIT農業を取り入れるなど、これまでの農業からこれからの農業へ日々チャレンジしています。
『すだちの古木と歴史』
すだちは徳島県原産の香酸柑橘で、徳島県を代表する特産物です。また、すだちの花は県の花とされ、徳島県民に愛されてきました。すだちの歴史は古く、万葉の時代から利用されていたといわれています。
私達が生活する神山町には推定樹齢200年以上の古木があり、各農家にも、すだちの古木が1,2本は植えられていることから、鬼籠野地区では古くから、秋祭の魚ずしやおかずの調味料に愛用されていたことがわかります。この樹齢200年以上の古木になる「すだち」の特徴は、実生(みしょう)から育てられた木で、また標高200mの盆地にあるため、寒暖の差が大きく、他の産地のすだちに比べ皮の香りが非常に強く、すだち本来の風味がある。そのため、本物のすだちの香りを求め、そのほとんどが東京や大阪の高級料亭へと旅立っていきます。現在の古木がある近くには、江戸・元禄の頃より栽培されていた樹齢300年以上と推定される古木がありましたが、残念ながらこの古木は先の大寒波で枯れてしまいました。
この徳島を代表する特産物のすだちを日本で最も多く生産しているのが神山町です。本格的な栽培が始まったのは昭和31年からでした。鬼籠野地区果樹研究同志会(会長高橋衛氏・事務局長高橋功氏)の活動が始まり、桑園・甘藷畑の転換計画がたてられました。翌32年役員改選により、会長高橋衛・副会長高橋英男・理事佐々木文雄・同橋本純一・同河野六郎・事務局長高橋功各氏が選ばれ、本格的に「すだち」栽培に取り組むことになったのです。県庁果樹係長吉田孝雄氏の御指導があり、すだち栽培で農村の不況から脱皮することを果樹研究同志会として決議し、すだちの作付け目標を30町歩、本数で2万本植付計画を樹立、これが実現に力強い一歩を踏み出したのです。
神山町の気候は昼夜の気温較差が比較的大きく雨量も多いなど、すだちの栽培に適していることから、徳島県のすだち振興地域指定を受けました。その後、鬼籠野(おろの)地区を中心に急激に面積が増加し県内一の産地となりました。現在では収穫量は1950t、栽培面積は、約120haと、県内の収穫量の約24%を占めています。徳島県が全国シェアの95%を占めています。つまり神山町は日本一の産地ということになります。
すだちの旬は9月上旬ですが、ハウス栽培の収穫は、7月から、露地栽培は8月から始まります。近年では栽培・冷蔵技術の向上により、ほぼ1年間を通してすだちをご利用いただくことができます。